「これまで眼鏡にまったくこだわってこなかった」とお話しされていた平歩樹様。ですが、その佇まいと感性を拝見して、それはもう“こだわった方がいい”と直感。いわゆる“どこにでもある眼鏡”では、正直もったいない——そう思い、眼鏡の可能性を体験していただくつもりで、私から3本、ぱっとご提案させていただきました。結果は、正直どれも劇的にお似合い。素材も思想もまったく異なる3本でしたが、不思議とすべてが自然にハマる。
その中でも、個人的に強くおすすめしたいのが、最初にお掛けいただいた◆RIGARDS - RG0018.1 A047/500 GENUINE HORN です。天然のバッファローホーンを用い、職人の手仕事によって仕上げられたこのモデルは、一本一本に個体差があり、同じものが二つと存在しません。かなりクセのあるティアドロップ型ですが、その“クセ”こそが、この眼鏡の魅力。造形そのものが強い意思を持ち、ファッションアイテムを超えて、身に着けるアートピースのような存在感を放ちます。平歩樹様の作品世界や空気感と、驚くほど静かに共鳴していたのが印象的でした。
次の一本は、ドイツ発のミニマルなシートメタルアイウェア、◆ByWP - BY13802BSスクリューレス構造によるシャープな多角形フォルムは、極めて現代的。造形は研ぎ澄まされていますが、決して冷たくなりすぎず、知性と構築美を感じさせる一本でした。
そして三本目は、◆Dior(Christian Dior) - Dior 125/47/8 004オーストリア製のヴィンテージ・オプチルフレームで、透明感と艶のある質感、そして80〜90年代ならではの大胆な造形が魅力です。カラーレンズを入れても映えそうな、存在感のある一本でした。
今回は「今すぐ眼鏡が必要というわけではない」とのことでしたが、それでも、**“眼鏡を掛けたときの世界”**をしっかり体験していただけたことが、何よりうれしく思います。もし今後、眼鏡が必要になるタイミングが来ましたら、ぜひまた、ゆっくりご一緒させてください。
改めまして平歩樹様、このたびはご縁をいただき誠にありがとうございました。作品の余韻が残る銀座の空気の中で、眼鏡という小さな道具が持つ大きな可能性を共有できた、とても印象深い時間でした。
またお会いできる日を、心より楽しみにしております!
makoto
2025/12/27
Copyright © 2012 MAKOTO All Rights Reserved.