先日、タイのバンコクへ行ってきました。旅の目的は、タイのメガネの展示会、そしてGIMM EYEWEARさんでメガネをオーダーすること。
今回の旅、まずはGIMMeyewearさん。相変わらず素敵なメガネを作っています。こちらでオーダーした眼鏡は、まさに「これを求めていた!」というもの。そして、GIMMさんからご紹介いただいた地元の眼鏡屋さんでは、思いがけない素晴らしい出会いが待っていました。
バンコクの眼鏡屋さんを巡りながら、改めて感じたのは「眼鏡って、本当に世界共通の言語なんだな」ということ。言葉が通じなくても、お店の方と一緒に「これ、いいですよね」って頷き合える瞬間がある。眼鏡をかけてみて、鏡を見た瞬間の「おっ!」という表情は、きっと世界どこでも同じ。
そして、タイのクラフトマンが作るフレームには、日本とはまた違った美しさがありました。熱帯の強い日差しに映える鮮やかな色使いや、湿度の高い気候を考慮した素材選び。その土地ならではの工夫が、ひとつひとつのフレームに込められているのかもしれません。
そんな旅の中で、改めて感じたのが「眼鏡の値段って、不思議だよなあ」ということ。バンコクで見つけた素敵なフレームが、思いのほかリーズナブルだったり。逆に、日本では見慣れたブランドが、現地では意外と高価だったり。為替の影響もあるけれど、それだけじゃない何かがある。
眼鏡の値段って、一体何で決まってるんでしょう?素材の違い、製造工程の違い、ブランドの歴史...もちろん、そういう要素もあります。でも一番の違いは、もしかしたら目に見えない「物語」があるかどうか、なのかもしれません。
バンコクで出会ったGIMMeyewearさんのフレームには、デザイナーさんの想いがぎゅっと詰まっていました。「この街で生まれ育った自分だからこそ作れるものを」という、熱い想いが。
一方で、GIMMさんからご紹介いただいたバンコクの眼鏡屋さんにも、とても素敵な物語がありました。「毎日使うものだから、飽きのこないデザインを」「修理しやすいように、あえてシンプルな構造に」そんな、使う人への優しさが込められた物語が。
GIMMさんはすべて一点一点手作り、同じものが1つとありません。ただ、「大量生産だからダメ」なんてことは、全然ありません。むしろ逆。「良いものを、一人でも多くの人に届けたい」という想いがそこにはあります。どうすれば品質を落とさずにコストを下げられるか。そのために、たくさんの人が知恵を絞って、試行錯誤を繰り返してきた。その努力の結晶が、その値段なんです。
学生さんがアルバイト代で買えたり、万が一壊しちゃっても気軽に買い替えられたりする。それって、すごく大事な価値だと思います
僕らの仕事って、何だろう?僕らの仕事は、どっちの価値観が良いとか悪いとかジャッジすることじゃなく、お客様一人ひとりの暮らしや気持ちに寄り添って、「あなたにとって、今はこれが一番いいかもしれませんね」という選択肢を、そっと差し出すことなんだと思います。
「就活で使うので、誠実に見えるものがいいんです。でも予算はこれくらいで...」
「長年使うものだから、本当に気に入った、特別な一本が欲しいんです」
みんな、それぞれに違う想いを持っていらっしゃいます。商品をただ右から左に売るんじゃなくて、その背景にある物語を、自分自身の言葉で伝える。高いものなら、どうして高いのか。安いものなら、どうしてこの価格で提供できるのか。
そうすることで、お客様は「なるほど、だから私はこっちがいいな」って、自分の気持ちにぴったりくるものを選べる。その「納得感」こそが、AIにはきっと真似できない、僕ら人間のお店だからこそ提供できる価値なのかもしれません。
「値段と価値って、比例しますか?」
もしそう聞かれたら、僕はこう答えます「人によるかもしれません。どんな値段の眼鏡にも、必ずその子が放つ魅力と物語があります。その物語にあなたが納得できるかどうかが、きっと一番大切なのでは」と。答えが一つじゃないから、この仕事は難しくて、面白い。
バンコクで出会った眼鏡たち、そして温かい人たちとの出会いを胸に、これからも値段の向こう側にある物語を、一人ひとりに届けていきたい。そう、改めて思った旅でした。
みなさんも、眼鏡を選ぶときは、ぜひその子が持つ「物語」に耳を傾けてみてください。きっと、新しい発見があるはずです!
おわりに
メガネ選びは、自分の個性やスタイルに合わせて、自由に楽しんで良いもの。メガネは楽しんで選ぶもの。クリア系のフレームでナチュラルに見せるか、黒系や肉厚のフレームで力強さを強調するか、選ぶフレームであなたの印象が大きく変わります。
なお当店、眼鏡が初めての方、いつも同じような眼鏡になってしまうなど、完全お任せで眼鏡を選んでほしいと言う方のご予約もお受けしております。もしご希望あれば、お使いになるシーン、度数、フィット感に気をつけながら、ご予算に応じて、自分だけの一品を見つけるお手伝いをさせていただいておりますので、ぜひお気軽にご相談ください!
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2025/07/18

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